【特別賞】自然からのおくりもの
「いちご、メロン、うーん、ブルーハワイか。人生の分かれ道・・・」
夏休みに家族で、日光天然氷のかき氷を食べに行きました。あこがれの天然氷、人生初は、なに味が
いいか、決めかねているぼくを見て 「人生の選たくだものね」
と店の人も笑っています。
「よし、メロン味の練にゅう付きで」
と注文し、ホッと息をつきました。外のテラスで、出来上がりを待つ間も、わくわくして落ち着きま
せん。
ぼくは、図書館で天然氷の本を読み、絶対、連れて行ってもらおうと決めていました。天然氷は、ふ
だん食べている氷とは全くちがいます。山などでろかされたわき水などを使い、冬の寒さを利用して自
然の力でこおらせて作ります。また、冬に作り始めるのではなく、夏がすぎるころから、氷池の整備な
どが始まります。氷がはると、毎日何度も落ち葉のそうじをしたり、水の取り入れ口の点検をします。
天然氷は、二十日くらいかけてゆっくりこおるので、れいぞう庫で作る氷よりとても固いと知りました。
なので、氷のおいしさがつまっていると思いました。しかし、その間に気温が急に温かくなったり、雨
やしめった雪がふったりすると、氷はとけてダメになってしまいます。天然氷の手入れは、自然により
そい行われ、赤ちゃんのように大事に育てていると感じました。手入れをおしまず、氷作りにたずさわ
る人がいて、天然氷は出来上がるのです。ぼくは、天然氷には「自然の命」がつまっていると思います。
そして、待ちに待った天然氷のかき氷が山のように高くつまれてやってきました。
「わーい」
と、思わず声を出してしまいました。一口食べるとわたあめのように、ふわっととろけていきました。
今まで食べていたかき氷とちがって、ふわふわしています。また、真夏のテラスで食べたのに氷が少し
もとけずに、最後までふわふわしていてとてもおいしかったです。かき氷は、ふつうつめたいのに天然
氷は、つめたすぎずふわっと心があたたまり幸せな気持ちになります。あつかった体を優しくひやし、
通りぬける風が気持ちよく感じました。
今年は、冬があたたかく天然氷の量がへっていると新聞で読みました。天然氷は、清らかな水と豊か
な山、きびしい寒さ、作る人の努力から生まれた、自然のめぐみが育てたおくりものです。今は、れい
ぞう庫でかんたんに氷を作る事ができますが、自然が生んだ味には、かなわないと思います。この氷の
ごちそうをこれからも食べる事ができるよう、自然を守り、水を大切にしていきたいと思います。そし
て、来年も家族で食べに行きたいです。
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