【ざぶん文化賞】ぼくの大もの
ぼくは、七月にかぞく四人でむかいはまに、キスづりに行きました。ひさしぶりの海はす
ごくひろくて、ざっぱーん、がらがらっと大きななみがたっていました。
ぼくは、えさのいそめを見ました。にょろにょろしていてすごく長くて足がいっぱいつい
ています。魚はよくこんなのをたべるねと思いました。あついので、うごきがゆっくりになっ
ていました。おとうさんがいそめをつけてくれたのでぼくは、しかけをぽちょんと海になげ
ました。ずっとまいて、あげてをくりかえしていました。するときゅうにつりざおが、ぐぐっ
とおもくなり、うごかなくなったのでおとうさんをよびました。おとうさんは、
「ん、これはごみがひっかかったな」
と言ってゆっくりひっぱりました。だんだん糸がみじかくなって、まっくろな海そうのよ
うなものがみえました。それはとつぜんびしゃんととびはねました。 「お、これは大ものだ」とおとうさんがいいました。
おかあさんもおねえちゃんも
「なに、ほんとうに」と見にきました。
ごみだと思ったものは、とても大きな、まっくろのひらめでした。ぼくは、びっくりしま
した。すぐにりょう手でひらめをもちあげてしゃしんをとりました。キスづりにきたのに、
それからキスは一ぴきしかつれませんでした。
うちにかえってからぎょたくをとりました。白いぬのに、しゅう字のすみをぬったひらめ
をぴったりくっつけました。こんなに大きいひらめははじめて見ました。口がぱかっとあい
て、はがぎざぎざしていました。この口で魚やいそめをたべているんだなとかんしんしまし
た。小さい目が二つくっついていて、どうやってまわりを見ているんだろうとふしぎにおも
いました。
メジャーではかったら、体長四十五センチの大ものでした。 「よくこんなのをつり上げたな」
とおじいちゃんもびっくりしていました。「つり人」のところにおかあさんが、「くらべり
く、七さい」とかきました。
ぼくはうれしくてにんまりなりました。またつりに行って、もっと大ものをつりたいです。


