2002年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  西 のぼる

【準ざぶん大賞】海を守るために

 僕が住んでいる八森町は秋田県と青森県の県境にある町で、背後には世界遺産にも指定されている白神山地があり、目の前には日本海が広がっています。

 八森町は、漁業が盛んで、夏にはイカ漁、冬には民謡で有名」な「鰰」漁が行なわれています。また、夏には海水浴客がたくさん訪れ、町を活気づけてくれます。つまり、町にとって海はなくてはならない大切なものなのです。

 そこで、町では、来てくれるお客さんが気持ちよく過ごせるようにと、年に一度、全町民総出で海岸をクリーンアップしています。もちろん、僕も僕の家族も毎年参加してます。

 そのクリーンアップに参加すると、いつもゴミの多さに驚かされます。特に多いのは、買い物袋や食品トレイ、弁当のからのようなものです。その他にも、ジュースの瓶や缶類、たばこの吸い殻などもありますが、釣りの道具などもけっこう多いです。もう少し、観光客や釣りを楽しむ皆さんにマナーを守ってもらえればなあとつくづく思います。

 そして、今年は、僕はゴミの中に、見慣れない文字の書かれたペットボトルを見つけました。それも一つや二つではありません。たぶん、日本海を隔てた隣の国である中国や韓国、朝鮮から流れ着いたものに違いありません。僕は、日本海を介して日本は中国や韓国、朝鮮とつながっているのだということを実感しました。そして、驚くと同時に何だかとても怖い気持ちになりました。向こうのゴミが流れ着くということは、こちらのゴミも向こうに流れていくということなのです。

 僕の町を訪れる観光客をはじめとする日本人の出すゴミが、隣の国を汚しているのかもしれません。同じ地球に住むものとして何とも恥ずかしいことではありませんか。もっとこうしたことに対して日本人は意識を高めていかなければならないと感じました。

 僕達の学校は、「地球に貢献する八中生」という生徒会のテーマがあり、長期休業中に自分達にできるボランティアを行うことになっています。たいていは何人かでチームを作り行います。保育園や老人養護施設などでのお手伝いや公共施設や海岸などの清掃活動などを主に行っています。そして、僕も、今までは観光客の多い海岸だけ清掃することが多かったのですが、これからは海岸はすべて行わなければならないと感じています。なぜなら、海はつながっているからです。海には国境はありません。海は一つなのです。

 僕の学校は、海を見下ろす高台にあり、毎日、海を見ながら生活しています。あの海の向こうからも僕と同じように海を見つめながら生活をしている人がいると思うと何だかとても不思議な気持ちになり、海がとても愛おしく思えてくるのです。そして、今こそこの海を守るために僕達にできることを、一つずつはじめていかなければならないと思うのです。

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