2009年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  羽場 文彦

【ざぶん環境賞】地球の青はきれいな水の色

先日、東京湾内で赤潮が発生する様子をテレビで観ました。血に染まったような赤い海水

から、魚たちがウロコを白く光らせながら逃げまどっていました。わたしはこの時まで、赤

潮は自然災害の一つだろう、みたいに軽く考えていました。でも調べてみると、わたしたち

人間がかかわっている深刻な環境問題の一つでした。

赤潮は水中のプランクトン、特に有害プランクトンが大量発生すると起こり、多くの魚が

酸欠で死んでしまいます。原因は、海水温度の上昇と、わたしたち人間が流す栄養分の多い

家庭排水などでした。海水温度は地球温暖化と関係があり、川や海を汚す家庭排水の割合

は、なんと八割をしめていました。一番驚いたことは、日本近海で発生する赤潮は、日本の

川から流出した汚水が原因だったことです。そういえばこの前、梯川の魚が原因不明の酸欠

で大量死した記事を読みました。わたしが暮らしている小松市内を流れている川も、汚れて

きているということなのでしょうか。

そこで今度は、汚水をきれいにする方法を調べてみました。その一つに下水道があり、日

本全国で下水道工事が進められていました。これなら安心と思ったのですが、下水道が完備

されている国は世界中でもイギリスだけのよう。それも、百五十年以上もかかったそうです。

日本はまだ三十年ほど…。これから百年以上も、海や地球はたえていてくれるのでしょうか。

他の方法も調べてみると、自然界の自浄作用というものがありました。これは自然界で生

きている植物や生物の力を借りて、汚水をきれいにする方法です。テレビでは、ムラサキガ

イ(ムール貝)が赤潮と闘ってくれていましたが、ほとんどの貝類にも海水をきれいにす

る力があるそうです。川や潟の水は、アサザ、ヨシ、がまなどの水辺の植物や藻類、微生物

(ミジンコなど)が、一生懸命がんばって汚れた水をきれいにしてくれています。

どれも人間より小さな生き物です。とても小さな生き物たちが、力いっぱい青い地球を守っ

てくれているのです。なのにわたしには、大量の水を一瞬で汚すことはできるのに、一滴のき

れいな水を作ることはできないのです。

色々調べてみると、わたしの身近でもがんばっている人がいました。母です。母は食べ物

くずや汁物、油やドレッシング、洗剤やカビとり剤などをなるべく流さないように、考えて

家事をしてくれていました。そんな母に、わたしにもできることはないか聞いてみると、な

んでも残さず食べることと、ゴミのポイ捨てをしないことだと言われました。

これなら今日からすぐに実行でき、マイバッグ運動のように、一人一人が毎日お茶碗一杯

分の汚水を考えるだけで、川や海を環境汚染から守ることができると思います。汚水処理施

設があるから大丈夫と軽く考えないで、地球温暖化と一緒に地球の〝青〞を一日一回は意識し

て、小さなことでも毎日一つは何かを実行していきたいと思います。

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