2008年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  表 供美

【ざぶん文化賞】とうふ屋さんのとうふ

ナベを持っておとうふを買いに行った

「こんにちは」

足をふみ入れたら、そこはもう、とうふを作る大きな器具がならんでいた おばさんが

「いらっしゃい」

と、おくから笑顔で出て来た

「とうふ三丁ください」

大きな流し台から、小さなとうふを三つ手ですくってくれた

受け取ったナベはとてもつめたかった

特別に大きなかたを見せてもらった

道具箱を二つならべたぐらいの大きさで

切り取ったとうふの三十五個分のかただ

それを小さく切った五個分のとうふを見た

初めて見た細長いとうふは、とても白く見えた

とうふ作りの話をしてくれた

朝四時に起きるらしい

そんなに早くから準備するのかと、びっくりした

どうして水を入れたまま、とうふを売ってくれるのかを教えてくれた ナベでとうふを買うのも、聞いた時はびっくりだった

とうふをギリギリまで冷やしておくためだそうだ

スーパーでパックで売られている物しか見たことがなかったので、想像できなかった
今までと、とうふを見る目が変わった 冷たい水の中のとうふを思い出す

そして、おじさんとおばさんの大きな手も

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です