2010年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  増田 守世

【ざぶん文化賞】桂の滝

七月三十一日、呉市の上蒲刈島にある、平成の日本百名水、桂の滝に家族と行きました。

きっかけは、テレビで見て、近くにこんな日本百名水があるのを知らなかったので、行っ

てみたいと思ったからです。

川尻から安芸難大橋を渡り、みかんの段々畑の細い道をくねくね登って着きました。

杉林の中を行くと、石をしきつめた登山道が有り、百メートルぐらい登った所に水が湧き

出ていました。そこに、小さなお堂があり、その横に立看板がありました。

そこには「最上堂、大正四年(一九一五)北前船上田丸の角平船長は、不治の病にかかり、

その治療を祈って、岡山県玉島市の最上稲荷にこもり、二十一日間の水行をしていた。その

時、蒲刈島の守護神が現れて、蒲刈の桂谷に霊泉があることを教え、ここに来て修行し病を

治すようにという教示があった。さっそく桂谷を訪ねて来た角平氏は、初めは五島から通い

ながら修行していたが、大正六年(一九一七)ここにお堂を建てて最上稲荷を勧請し、たて

こもって修行にはげんだ」と書いてありました。

さっそく水飲み場で水を飲みました。味は、冷たくて、おいしくて、甘く感じました。母

は、ペットボトル三本、家から持って来ていたので、それにくんで持ち帰りました。

しばらく涼んで下に降りると、もう一つの立看板に気付きました。

「桂の滝、この谷にある『桂の滝』の水は不思議な効験のある霊水で、どんな病気にもよく

効くと言い伝えられている。四十年前までは、夏ともなれば目の病気や、おでき、かたこり

などを治すために、町外や、川尻安芸津の方からも、たくさんの人が水を浴びに来ていた。

また、病が重くなり何も食べられなくなっても、ここの水だけはのどを通るといわれ、今で

も遠くの方から水をもらいに来る人がある。滝の水は杉林の中からこんこんと湧き出してお

り、どんな日照りの年でも枯れることはない」と書いてありました。

なんでも病気を治せると書いてあったので、また急いで上に登り、桂の滝を浴びにいきま

した。ぼくは、皮ふが弱く、少しアレルギーがあるので、たくさん浴びて、皮ふが丈夫にな

りますように、と心の中で思いながら浴びました。服がびしょぬれになるまで浴び、早く、

皮ふの病気が治るといいと思いました。

桂の滝の水には、こんな不思議な言い伝えがあったり、不思議なパワーがあるので、神秘

的な感じがしました。それは、水と空気の自然環境が良いからで、今、地球温暖化で環境が

だんだんくずれて行く方向にあるので、いつまでも桂の滝の水が汚れない、自然環境が永遠

に続くといいと思います。

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