【特別賞】琵琶湖のヨシって
私がヨシと出会ったのは、小学校三年生のころでした。なぜかというと私は、ヨシで作った楽器「よし
笛」を習い始めたからです。 「よし笛ってなんだろう」
初めて練習に行った時は、すごく「ドキドキ」しました。でも、リコーダーとよく似ているので、すぐに吹けるようになりました。その日をきっかけに、よし笛がとっても好きになりました。
よし笛を吹いていて、一番思い出に残っていることは、初めての発表でした。「生きている琵琶湖」と
いう曲を、琵琶湖ホールの大ホールで演奏しました。今でもしっかり覚えています。「生きている琵琶湖」は、私たちのテーマソングでした。よし笛は、風のように透き通っていて、きれいな音色です。吹いていて、とても気持ちがいいです。疲れている時や、モヤモヤしている時によし笛を聴くと、心がとても落ち着きます。
よし笛を習い始めて新しいことをいっぱい知ったり、いろんな体験をしたり、たくさん友達ができまし
た。よし刈りに行ったり、テレビに出たり、普段は絶対にできない事を体験させてもらい、すごく勉強になりました。
ヨシのことを調べるようになり、ヨシは、水をきれいにするフィルターといわれていると知って、すご
いなと思いました。ヨシ原があることで、水の中の汚れのうち一部は、ヨシの茎にくっつき、ある物は沈んで水底にたまります。また、水中のヨシの茎の表面や水ぞこの泥の中には、微生物がすんでいます。ヨシが地下茎へ空気を送り込むことで、泥中で酸素呼吸をする好気性菌の活動が活発になります。水の汚れの原因は、主にリンやチッソの化合物ですが、これらの微生物は、その化合物をリンやチッソに分解します。
分解されたリンやチッソは、ヨシが根から吸い上げて、栄養分として利用します。夏にむけてヨシはぐ
んぐんと成長しますので、ヨシ原周辺の水は特にきれいになります。
枯れたヨシは放置すると、リンやチッソが再び水中に溶けだします。ですから、私たちがヨシを刈り取
り、水辺から持ち出す事により、ヨシ原の水をきれいにするのです。
水中のヨシの茎につく藻類も、リンやチッソを吸収して成長します。ヨシの茎には、たくさんの藻類が
付着しています。藻類は貝や小型の魚たちのエサとなり、さらに大型の魚のエサとなります。その一部は、人間や水鳥によって水辺から持ち出されるというたくさんのメリットがあります。
ヨシはよし笛以外によし紙、よしず、よし屋根など、いろんな使い道で使われています。もし、琵琶湖
にヨシがなかったら、どうなってたんだろうと考えると、琵琶湖の水が汚くなり、魚が生きられなくなるとわかります。
よし笛は、私にきれいな音色だけではなく、水の大切さや植物の大切さを教えてくれました。琵琶湖
で育ったよし笛の音色を、機会があればぜひ聴いてください。


