2014年度受賞作品, ARTIST, AWARD, 殿村 栄一 【ざぶん文化賞】冷たい水 2022年8月10日 私は、水泳の練習を毎日やっている。水泳の水は恋愛のように冷たかった。 私は将来、水泳選手になるため日々練習。そんな私も恋はしていた。でも、ある日のプー ル館でそれは壊された。 その日、私はいつも通りプール館に寄っていった。プールに飛び込むと、冷たい水しぶき が上がった。私は、水を感じながら泳ぐ。水と友達。 今は、真冬。だから、寒い。来客も少ない。でも今日は、珍しく泳ぐ姿が私以外にあった。 それは、宝石のように輝いている。水しぶきまでもが、ダイヤモンドのようだった。 泳いでいた人はプールから上がり、サイドでゴーグルを取った。それは、あの愛しの人。 私は勇気を出して、君に話し掛けようとした。でも、君は笑顔を見せて大きく手を振っていた。私にではなく、違う女に。私の心は一気に凍った。まるで、氷のように。君は、女と 笑っている。 私は耐え切れなくなって、プールに飛び込んだ。水を感じるため。いつも、真冬のプール の中は寒かった。だけど今はもっと寒い。体の隅々が。私の心が。どうしてだろう。なんで、 こんなに苦しくて、こんなに悲しくて、こんなに冷たいのだろうか? 私は初めて、失恋をした。 水で始まり水で終わった恋。この気持ちは水に流したい。 でも、成長したよ。私は。 前 【特別賞】いつの日か 最近 【ざぶん文化賞】よっしゃー! こちらもおすすめ 【ざぶん環境賞】ぼくにできる小さなこと 2022年8月2日 【特別賞】大好きな水くんへ 2022年8月1日 【特別賞】『昔』と『今』と『先』 2022年8月18日 コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。 コメント