2017年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  木村 良

【特別賞】留萌の美味しい水

今、お店に行くと色々な種類の水が売られています。お茶やジュースが並ぶなか、ただの無味無臭の

水がお金を出して売られて、そして買われています。

実は私は味のついているジュースや炭酸などより、お水が好きです。健康のため、おいしい水がよい

と、我が家にも浄水器がありますが、水道水でも十分おいしいと思っています。

私がショックだったのは、去年初めて東京へ行ってホテルへ泊まり、水道水で歯を磨いた時です。水

を口に含んだ瞬間、「まずい」と思ったことです。けっして飲むわけでもなく、歯を磨くために口に入

れただけだけど、自分がずっと当たり前に飲んでいた水とは全く違った味でした。もちろん飲んでお腹

を壊すこともなかったし、慣れることもできるのだと思いますが、私は東京にいる間の三日間は、水道

水ではなく、ミネラルウォーターを買ってもらって飲んでいました。

「留萌の水はおいしいんだよ」と父母がいつも言っていました。留萌で生まれて留萌で育った私はそれ

が当たり前と思って飲んでいた水が、東京だとこんなに違うことにびっくりして、留萌の水がどこから

くるのか調べてみました。

留萌市の水道水は、隣町の増毛(ましけ)町を流れる新信砂(のぶしゃ)川の表流水を使っているそう

です。新信砂川は暑寒別(しょかんべつ)山系を源流とした信砂川系の支流で、上流には人家・牧場・ゴ

ルフ場など水源を汚染する可能性のあるものが無いことから、大変良好な水質だということです。

厚生省当時の、「おいしい水研究会」では、おいしい水のランク付けがされています。良質の湧水や

地下水を少量の塩素で消毒した特級水。汚染のない上流の河川や湖沼、伏流水を原水とし、緩速ろ過

した一級水。汚染された下流の河川、富栄養化した湖沼を原水とし、それを緩速ろ過した二級水。そし

て汚染された下流の河川、富栄養化した湖沼を原水とし薬品などを使って急速ろ過した三級水。

留萌の水は、一級の水ではないでしょうか。生きるために必要な飲み水が、当たり前に蛇口をひねっ

たら出てきて、それが当たり前においしく飲めるということは、とても素敵なことではないかと思いま

す。

おいしい水を育む暑寒別の山、そしてそれを安全な水として家々の水道水として管理をしてくれてい

る方々に、改めて感謝の気持ちを持つことができました。毎日毎日、ありがとうございます。そしてこ

れからもおいしい水を私達にわけてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です