【ざぶん環境賞】ぼくにできる小さなこと
ぼくとお父さんには、共通のしゅ味がある。それは、バードウォッチングと魚釣りだ。二つとも、お父さんと一緒にするようになってから、ぼくも好きになった。ぼくがバードウォッチングを好きな理由は、めずらしい鳥を見つけられた時、とてもうれしいからだ。魚釣りは、釣った魚を自分でさばいたり、お母さんと一緒に料理をしたりして、食べることが好きだからだ。
ぼくは、バードウォッチングや魚釣りをするなかで、悲しくなることがある。それは、川や海、釣り場にゴミがたくさん捨てられている事だ。ある日、お父さんが撮ってきた鳥の写真に、気になるものがあった。それは、カワウという鳥の口に糸のようなものがひっかかっている写真だ。アップにして見てみると、それは釣り糸のようだった。たぶん、魚を追いかけて飲み込んだ時に、その魚に釣り糸が引っかかっていたのだと思う。ぼくは、心配になった。「飲み込んでしまった釣り針のせいで、カワウが死んでしまったらどうしよう」と思ったからだ。
ぼくはこの前、エサとまちがえてビニール袋を食べてしまったウミガメが死んでしまったというニュースを見た。このニュースを見て、人が「ポイッ」と簡単に捨ててしまうゴミが、生き物達の命をうばってしまうこともあるのだと知った。
バードウォッチングや釣りがどんなに楽しくても、ゴミを見つけるたびに悲しさの方が大きくなってしまう。そんなゴミを捨てているのは、そこに住んでいる鳥や魚ではなく、人なのだ。もし、自分の家の周りに知らない人がやって来て、ゴミを捨てて行ったら、みんな怒るにちがいない。ゴミはゴミ箱に捨てる、家に持って帰って捨てる。このほんの少しの心がけが大切だ。この心がけ一つで、一匹でも多くの鳥や魚など、川や海、またその近くに住んでいる生き物達を死なせずにすむのだ。
僕の家の近くには、明石川がある。ある日、いつものように双眼鏡を手に持って、川ぞいを歩いていると、先の方で何かが飛び出したのが見えた。ぼくは夢中になって双眼鏡をのぞいた。それは、清流に住むといわれているカワセミだった。明石公園のお堀では、何度か見たことがあるが、こんな近くに巣を作っているなんて夢にも思わなかった。このカワセミも、ゴミが増えると見られなくなってしまうかもしれない。やはり、自然の中にゴミを捨てることは、絶対にしてはいけないことだと改めて思った。
今度、天気が良くなったら、また、お父さんとバードウォッチングに行こう。釣りに行こう。その時は、楽しむだけではなく、少しでもたくさんのゴミを拾って帰ろう。うちの近くで泳いでいるカワセミ達も、ぼく達も、新鮮でおいしく魚を食べられるように。


