【特別賞】水の王子と三つの地球
水の星にジュゴンというわがままな王子がいました。
水の無駄遣いをしていたジュゴンは、ついに王様に怒られてしまいました。 「なぜ、水を大切にしなければならないのかわかるか?」
なんにも答えられませんでした。
ジュゴンは悔しくなり、答えを見つけるために、水の豊富な星を探しました。
そして、「地球」という星を見つけました。覗いてみると、水を大切に使う人と、無駄遣いをする人、
きれいな水がなくて困っている人がいました。どうして水の豊富な星で水不足に困っている人がいるの
か不思議に思いました。
そこでジュゴンは実験をしました。今の状態の地球を三つ作り、それぞれに神をおきました。
第一の地球には水を大切に使いなさいという神、第二の地球には今のまま自由に過ごしなさいという
神、第三の地球には水をどんどん使いなさいという神をおきました。
三つの地球では神の教えが守られました。しばらくすると、第三の地球で水不足の問題がおこりまし
た。きれいな水が飲めない人々はお腹を痛め、病気がちになりました。 第二の地球では水が減り、争いがおこりました。
ジュゴンは水を大切にしないと水が減り、病気がちになったり、争いがおこることを知り、自分のし
ている水の無駄遣いが怖くなりました。王様に水を大切に使うことを誓いました。
「水を大切に使うと、どのようないいことがあるかわかるか?」
と王様は言いました。
ジュゴンは実験を続けました。水を大切に使い続けた第一の地球は水に困ることはなく、自然が豊か
で、生き物が過ごしやすい星になりました。
ジュゴンは実験のことを王様に話し、王様は人々に伝えました。
「ジュゴン王子が地球という水が豊富な星を三つ使ってある実験をした。それぞれに神をおき、水を大
切に使った第一の地球、自由に過ごした第二の地球、水をどんどん使った第三の地球、第二と第三の地
球からは水を大切に使うことと水の怖さを学び、第一の地球からは水を大切に使うと自然が豊かになる
ことを学ぶことができました」
人々は王様からの話を聞いて、より水を大切に使おうと、水道の水の出しっぱなしや洗剤の使う量を
減らし、子供達に水の大切さを教えました。
人々は水の大切さや怖さを教えてくれたジュゴン王子を「水の王子」と呼ぶようになりまし
た。


