2018年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  寺坂 ひとみ

【特別賞】水のつかい方

ぼくのお父さんはお坊さんだ。水をとても大切にしていて、もったいない、が口ぐせだ。

ぼくのお母さんは普通の家に生まれた、普通の主婦だ。

二人の水の使い方は対照的である。例えばお父さんは、コップ一杯の水で顔をあらって歯をみがく。

でもお母さんは水を出しっぱなしでいつもへいきだ。おふろの時もお父さんはもったいないからといってシャワーを使わない。でもお母さんはシャワーを出しっぱなしだ。食器のあらい方も、水の出る音で、ぼくはどちらが食器をあらっているかが音だけでわかる。お父さんの時はほとんど水の音はしないが、お母さんの時は水の出る音がとてもうるさいぐらい水をつかう。

二人の親のすがたを見て、ぼくは二人の水の使い方のちょうどあいだぐらいがいいと思う。

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