2016年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  ほんだ じょり

【特別賞】僕と海

僕は、海が好きだ。見わたす限り広がる海原。熱い砂浜。冷たい水。打ち寄せる波の音。潮のかおり。

毎年、暑くなってくると、早く海に行きたくて、うずうずする。

両親が共働きで、夏休みにあまり出かけることができなかった僕は、祖父によく海に連れて行っても

らった。

小さいころは、泳げなかったので、砂浜で貝殻を拾い集めたり、かにをつかまえたりして遊んだ。祖

父と一緒に、岩に張り付いている貝を取って、家でゆでて食べた。結構おいしかった。

少し大きくなってからは、浮き輪を使って泳げるようになった。祖父に引っ張ってもらって足が着か

ないところまで行き、波にぷかぷか浮かぶのが楽しかった。体が冷えると、砂にうまって温めた。砂か

ら出ると、まるで砂でできた服を着ているようで、おもしろかった。祖父には、海の楽しさをたくさん

教えてもらった。

最近は、「ボディボード」にはまっている。ボードを使って楽しそうに波に乗っている人を見て、僕

もやってみたいと始めた。ボディボードは、ボードにうつぶせになって体をのせ、波に乗る遊びだ。僕

が思っていたよりも波に乗るのは難しく、何度も波にのまれては、ボードから落とされてしまった。だ

が、練習を続けていくうちに、少しずつ上手く波に乗れるようになっていった。 「高くて強い波が来るのを待つ」

「良い波が来たら、すぐに岸の方を向いて、すばやくボードに乗る」「波にのまれないようにバランスを保ちながら、真っすぐに進む」

上手く波に乗り、スピードにのって一気に岸まで進めた時は、とても気持ちが良い。失敗して波にの

まれてしまうと、水中で体がぐるぐる回り、どちらが上か下かも分からなくなるが、それもおもしろい。

今年の夏休みに、祖父と母と一緒に海に行った時に、人がおぼれてしまう事故があった。パトカーや

救急車が来て、テトラポットの辺りを船が行き来していた。ヘリコプターも来て、たくさんの人達が、

おぼれた人を探していた。海のこわさを実感した。海はとても楽しい場所だが、危険な場所でもあるこ

とを忘れずに、安全に遊ばなければならないと改めて思った。

大きくなったら、今度はサーフィンにちょう戦したい。華麗に波に乗るサーファーの人達は、とて

もかっこいい。僕も、かっこよく波の上に乗ったり、波のトンネルをくぐったりしてみたい。また、ス

キューバダイビングもやりたい。映画で見たグレート・バリア・リーフのさんごしょうにもぐって、い

ろいろな魚を見てみたい。

これからもずっと、夏の僕は、真っ黒に日焼けしているだろう。

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