【特別賞】柳川の掘割
私は今、柳川市に住んでいます。柳川では、掘割が有名で、川下りなども盛んに行われています。私
は、掘割にはどんな役割があるのか詳しく知りたいと思い、調べることにしました。
今、柳川に残っている掘割は三種類あります。城を守るお堀、農業のための水路、昔からあった掘割
を造り直しているものです。直しているものは、現在の方法で造られているため、コンクリートでかた
められている所もあります。城を守るお堀は、柳川の初代殿様の立花宗茂や、その後に筑後の殿様に
なった田中吉政たちによってつくられました。今でも残る「柳川城堀水門」を閉めると、城のまわりの
掘割の水が増えて、城を中心に水に浮かぶ島のようになります。そのため敵がせめられなくなる、とい
う仕組みがあります。私は、城を守るために掘割を利用するなんてとても考えつかず、かしこいから城
を守ることができたんだな、と思いました。
城を守る以外にも、掘割には五つの役割があります。一つ目は、雨水をためて、干ばつを防ぐ働きで
す。水郷で有名な柳川ですが、ほとんどの水を矢部川だけで引いているので、水が足りません。そんな
中で日照りが続くと、下流の町まで水が届かなくなります。こんな時、掘割の水が足りない分を補い、
干ばつを防いでいます。二つ目は、水を含んだ地層でできている柳川の地盤沈下を防ぐ働き、三つ目
は、たくさん雨が降った時、水を掘割に一時ためて、洪水を防ぐ働きです。四つ目は、掘割に流れこん
だ生活排水を微生物や植物の力を借りてきれいにする働き、五つ目は、米や麦、大豆などの農作物を
育てる時に掘割の水を使うと、おいしさの元になるという働きです。江戸時代には、人々が野菜を洗っ
たり、洗濯をしたりする時に掘割を利用していました。私は、掘割は昔から、私達柳川に住む人々の生
活を守ったり、手助けをしたりしてくれていたんだな、と思い、またこれからも伝統ある掘割を大切に
して、守っていきたいと思いました。
掘割のように、水から人々を守る施設は全国にたくさんあります。都市部などにある、地下に掘った
穴に、大雨時のあふれ出た雨水を送る施設もそうです。洪水や干ばつなど、水に関係する自然災害は
とても多く、人間が生きていくためには水が必要です。このように、水は人々の暮らしと深く関わって
います。私は掘割を調べてみて、掘割のような、洪水や干ばつなどを防ぐ施設や仕組みを利用して、水
と、自然と上手に付き合っていくことが大切だということを、改めて感じることができました。これか
らも、全国にある掘割のような施設や仕組みを調べて、その地域での水との付き合い方を学んでいきた
いです。


