2017年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  高森 絢子

【特別賞】私のとなり組のため池さん

私のとなり組にはため池さんがいます。それは、わたしの家がため池のすぐ下にあるからです。ため

池の岸までは歩いて二分位のきょりです。小さいころから、犬の散歩の時は必ずため池の周りを散歩し

ます。ため池の周りには犬の大好きな草がたくさんあります。しかし、小さいころから池に落ちるとい

けないので、一人で池に近づいてはいけないと家の人からきつく注意されていました。

私は保育所、幼稚園、小学校の今までずっとため池の横を毎日通っています。祖父が車でお迎えに来

てくれる時はため池の横をゆっくり走ってもらって、ため池の様子について二人で話します。ため池な

ので水の色はにごっている日が多いです。落ち葉もたくさんういていてとてもきれいな水とはいえませ

ん。しかし、白さぎやゴイサギ、カモなどたくさんの鳥が季節ごとにため池に来ています。その鳥たち

の様子を見るのは本当に楽しいです。一年に数回、池の水がなくなると、池の真ん中におじぞうさんが

現れます。池の底にはたくさんの魚が出てきます。祖父に聞くと、ほとんどがフナだそうです。しかし

祖父が子供のころには、うなぎやすっぽんがいたので、みんなでつかまえたと楽しそうに話してくれた

こともありました。そして池の水がかわくと、少しにおいがしてきます。

一年前に祖父がこのため池の役員になりました。その時、家にたくさんの人が相談に来ていました。

「水路がこわれたので直してほしい」

「となりの田んぼの人が水を使いすぎているので、言ってほしい」 「お米にとって大事な時期なのに、水が足りないから何とかしてほしい」

と、朝早くから怒りながら、祖父の所へやってくる人もいました。それを一つ一つ祖父は話を聞いて、

解決していました。みんながどうして祖父に怒りをぶつけてくるのかわからなかったので、祖父に聞い

たところ、私の地区はお米を作っている人が多いので、水のことになるとみんな顔色を変えているそう

です。ため池からの水の次第でお米の出来が変わってくるから、みんな必死だということを教えてくれ

ました。

また、台風の時には、ため池の水があふれるといけないからと、水門を開けに、雨の中を祖父は走り

回っていました。ため池は自然の水がたまって出来ているけれど、香川用水からも水が送られてくるそ

うです。大雨と重なると大変な事になるから、天候に注意して早くから水を川に流してしまわないとい

けないそうです。それはもったいないと思いますが、災害になるといけないので、仕方がないそうです。

私の家はため池さんとご近所さんなので大変だと思いましたが、私はここで生まれて、ここで生きて

いくので、上手にこのため池さんと仲良くしていきたいと思いました。

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