【ざぶん文化賞】みずのそこ
むかし、ばあちゃんの、おかあさんがすんでいたところは、いまはもうない。いまは、み
ずのそこにある。ばあちゃんの、かよったしょうがっこうも、みずのそこにある。
なんで、みずのそこにあるのってきいたら、たいせつなみずをためるためなんだっていっ
ていた。なぜみずをためるのってきいたら、いきるためだっていった。
ばあちゃんのかおが、したをむいていたけど、やさしくわらっていた。
みんなは、どこにいったのかきいたら、みんなそれぞれちがうところに、ひっこししたよ
うです。でも、あたらしくすんだところは、こんどは、じしんでいられなくなったと、ばあ
ちゃんはいった。
おおきなおおきな、なみが、うみからきてぜんぶなくなってしまったっていった。
ばあちゃんのおかあさんちは、げんぱつのうらにあったんだって。ままは、ちいさいころ
よくそのうみで、かいをとったり、およいだりしたんだって。こんどは、ばあちゃんはした
をむいたまま、ないていた。
ばあちゃんのおかあさんやおとうさんのおはかも、みにいけないんだって。もう、かえれ
ないといっていました。すごくさみしくなりました。ままやぱぱにあえないのは、いやだか
らです。みんなといっしょにいたいです。
ぼくの、おうちには、ちいさいダムとおなじ、いどがあります。むかし、おおきなじしん
があって、みずがなくてこまったから、すいどうだけじゃなく、いどもほったといっていま
した。よごれたみずじゃなくて、おいしい水になるように、すごくふかく、ほったようです。
ぼくは、だいしんさいのあとの、三がつ一五にちにうまれました。その、いどのみずをの
んでいます。
いっぱいけんさもしたのであんぜんなんだそうです。だいしんさいごは、とってもたすかっ
たそうです。みんなは、みずがなくて、おふろも、といれも、たいへんだったそうです。
ぼくのおうちのいどみずは、つめたくて、おいしいです。むかしむかしのおみずだと、ま
まがいっていました。いどのみずのそこにも、むかしのむらがあるのかな。ぼくがおおきく
なってものめるように、だいじにのまなくてはいけないとおもいます。


