2017年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  羽場 文彦

【特別賞】うばわれた思い出の場所

水はこの世になくてはならない物です。でも、水は本当におそろしい物でもあると知った夏でした。

それは、七月五日に朝倉市などで記録的な大雨が降ったことです。その雨は、一時間に観測史上最高

となる百二十九・五ミリ降りました。原因は、東シナ海から湿った空気が流れ込み、積乱雲が次々と発

生する「線状降水帯」が出来たためです。各地に川の越水や決壊、橋の流出、鉄道、バスは運行を見合

わせたり、公共交通機関も大きく乱れるなど、さまざまな被害をもたらしました。そして、あちらこち

らで道路が冠水し、田んぼと道路の区別がつかなくなって、あふれた雨水が濁流となっている場所もあ

り、道路には冷蔵庫やドラム缶などいろんな物が流れていたそうです。農作物にも影響が出ていて、朝

倉市では大雨でハウスの九割が浸水したり倒れたりして農家の人達が出荷出来なくなっているとのこと

でした。

実は、ぼく、今年の四月から八女市星野村に山村留学をしています。五年前に星野村も、九州北部

豪雨で被害をうけました。その被害は川が氾濫したり、棚田が崩れ水がぬけたりしたそうです。その棚

田は棚田百選に選ばれたもので、NPO法人の方や学生さんたちがボランティアで直してくれて、やっ

と今年五年振りに使えるようになりました。その棚田で今年六月に星野小学校の五年生二十四人で田を

二枚植えました。その時、ぼくは何も考えずに植えていました。五年前は、ぼくは星野村に住んでいな

かったので、具体的にどのような被害だったか知らなかったからです。

夏休みになって星野村から大野城市へ帰省しました。七月二九日に、お母さんが朝倉市に行こうとさ

そってくれたので、実際に朝倉市に行ってみました。そこには、たくさんの流木があったり、田んぼの

土が乾いて地われ模様になっていたり、車がうまっていたりしてとても驚きました。そして、最後にぼ

くがとてもとても小さなころから何度も行っていた三連水車に行きました。見るといつも遊んでいた広

場には流木や土がたくさんあって、歩く場所がないほどでした。それらは三連水車の道の駅の駐車場や

建物の中の土や流木を店を開くために広場に運んだものと知りました。こんなに多くの被害が起きてと

ても悲しいです。そして、早く三連水車や朝倉市など元通りに戻って来てほしいです。そしてまたソフ

トクリームを食べたり、広場や水路で遊んだりしたいと思いました。

朝倉市に行ってみて改めて、星野村もこんなひどい被害だったんだなと気がつきました。

水は、生きていくには大事なものだけど、とっても大きな被害をもたらす事もある、とても怖いもの
でもあるということが分かりました。この夏は、ぼくにとって忘れられない夏になりました。

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