2018年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  ほんだ じょり

【ざぶん環境賞】朝倉へ行って

昨年、九州北部豪雨、そして今年は西日本豪雨がありました。私の家は何の被害もありませんでしたが、テレビをつけてみると…川が氾濫して浸水している風景、土砂くずれで通れなくなった道路やまきこまれた人。「ここは、本当に同じ福岡やか?」と目を疑いました。また、テレビにはボランティアに参加しているたくさんの人達が映し出されました。しかし、私は他人事のようにただ見ているだけでした。数日後、市役所からボランティア募集のチラシが届きました。私は正直行きたくありませんでした。こわかったし、不安でした。でも友達はみんな

「行く」

と、目を輝かせていました。そして一言こんな言葉をかけてもらいました。

「朝倉の人は私達を必要としているんだよ」

と。私は勇気を出して行ってみることにしました。

いよいよ朝倉へ行く日がやって来ました。私は、全くこわくありませんでした。私を必要とする人が待っていると思ったのです。バスに乗って一時間くらいたつと被害の大きさがだんだん分かってきました。そこには、テレビで見たままの風景が広がっていました。そしてボランティアで手伝う家に着きました。私は、和室の掃除をしました。畳の下にある木の枠についた土を落とす作業です。とても地味な作業と思いましたが、私よりももっと大変な作業をしている人もいたので頑張りました。お昼の時間になると、一緒に作業をしていた人と弁当を食べました。そしてこんな会話をしました。

「どこから来たと?何年生ね?」

「八女市から来ました。中学二年生です」

「夏休みなのにえらかね。でも、ここでの経験はいつかきっと役に立つよ」

と言ってもらい、他にもたくさん話をしました。話していると疲れもふっ飛んでいきました。

午後からはラストスパートと思い一気に終わらせようと頑張っていると、ちょうど家主のおばあさんが帰ってきました。

「ありがとう。とても助かったよ。ありがとう。ありがとう」

と、何度もお礼を言ってもらいました。本当に来てよかった、やってよかったと思いました。

私は朝倉へ行って改めて自然災害の恐しさを学びました。一日の大雨で人生を変えてしまうこともあるので怖いです。でも、人間の力ではどうにもできません。私はボランティアに参加して一つ気づきました。知らない人なのに他人事とは思えないことを。知らない人の家なのに何で頑張れたか。それは笑顔を見たかったからだと思います。これからも積極的に参加して、困っているたくさんの人を笑顔にしたいです。

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