2019年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  今岡 紫雲英

【特別賞】奇跡の清流

今年の夏、高知県にある仁淀川へキャンプに行きました。テントを張り緑を楽しむだけでなく、ボートに乗って川下りも楽しみました。

そこで私が驚いたのは、何メートルも先にある底が見えるほどの水の透明度。今まで見たこともないような透明さで、少し離れると真っ青にきらきらと光ります。見た目だけでなくそのまま飲んでも大丈夫なほど綺麗な水なんだそうです。「仁淀ブルー」と呼ばれ様々なところから観光客が訪れ、実際に私達と同じボートに乗った人達は愛知からやって来たのだそう。

「大人になったらまたいつか絶対にここに来たい」そんな気持ちと共に「私が大人になったときこの川は今と変わらない美しさを保ち続けているだろうか」とも思いました。

五年連続水質日本一を誇る仁淀川に私たちのように観光に訪れる人々は絶えません。日焼け防止の日焼け止め、飲み残してしまったお茶、生活用水などが混じってしまいます。果たしてこの美しい川は数年後、数十年後、今と変わらない美しさを保ったまま在り続けられるのでしょうか。

仁淀川に限ったことではありません。私達の身近な川や海はどうでしょうか。おかしの袋やペットボトルが沢山浮かび濁っているところも少なくありません。「奇跡の清流」仁淀川付近にゴミが見当たらないのは、観光客と地域の人々、管理する人とが協力しあいゴミを片付けているからだと現地の人に聞きました。

「奇跡の清流」を保とうとする意識は、皆の心に確かにあるのです。

その意識を、もう少し身近なところにも向けられないでしょうか。ゴミの浮いた川を、ゴミ一つない川に戻すことは可能だと思います。奇跡の清流を保つために皆が行っていることは、身近な川や海を元の綺麗な状態に戻すために必要なことと同じだからです。「汚れてしまった川だから少しくらい」と帰り際にゴミを捨てるのではなく、「ここを綺麗にするために」と思い留まりゴミを持ち帰る。これが私たちにとって一番簡単で、且つ一番必要なことではないでしょうか。清流の美しさを保ちながら、汚れてしまった水を綺麗にしていけば、日本の水の水質はもっとより良くなると思います。

綺麗な水に住む生き物たちも戻って来て、昔のように自然豊かな日本の姿を取り戻すきっかけになるのではないでしょうか。

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