2019年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  佐藤 輝美

【特別賞】津波と私

私の住む市には大きな川がある。そして、隣の町には海がある。私は今まで、遠足で海に行ったり、川にいる生き物について友達と話をしたりしてきた。海や川には私の楽しい思い出が詰まっているのだ。

しかし、良いことばかりではない。私の家の裏にも川が流れているのだが、大雨が降るたびに川の水位が上がり、私の家は危険になる。これよりも恐ろしいのは津波である。

私は和歌山県に住んでいる。つまり、南海トラフ巨大地震が起こる危険や、これによる津波が来る危険が大いにあるということだ。

津波というと東日本大震災では今までに無いような大きな津波が街へと押し寄せた。私はまだ小さかったので当時のことはあまり覚えていない。しかし、授業やニュースで津波の映像を見たとき、今までに感じたことがない恐怖に襲われた。人々の悲鳴、家をのみこみながら迫り来る津波。これが私の街で起こったらと考えると恐ろしかった。海なんか無くなってしまえと思ったこともあった。

そんなとき、ある言葉が私の心に刺さった。それは、津波は発生したときだけ警戒すれば良いという言葉だ。それまで私は日頃から地震や津波に怯えていた。しかし、この言葉を聞いて、日頃から津波の準備は必要だが怯える必要は無い。ただ、津波が発生したときだけはしっかり逃げなければいけないのだと感じた。

その言葉をきっかけに、私はもう一度地震や津波の対策について考え直した。今までの私は、津波に怯えるばかりであまり対策をしてこなかった。だから、ハザードマップを見て、家族と避難場所の確認をしたり、避難用のリュックを作ったりした。こうしたことで今までと比べて、少し地震が怖くなくなった。また、友達との会話の中で津波に関する話も増えて、避難訓練も今まで以上に真剣にするようになった。

このように、海には魅力も危険もある。だから、海の魅力をもっと知って海をもっと好きになりたい。そして、海の危険についても知った上で、海にもっと関わっていきたい。

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