【特別賞】竜まつりに参加して
八月三日、ぼくは、お父さんにさそわれて初めて仁尾の竜まつりに行きました。
まつり会場につくと、わらでできた大きな竜がおいてあり、たくさんのかつぐ人や見物人が集まっていました。わらでできた竜は本当に大きくて長さが三十メートルくらいあると言っていました。
「それ、雨ごいじゃ」「それ、水あぶせ」と大きな声を出して竜がかつがれて、動き始めました。とても迫力がありました。周りの見物人は、持っていたバケツや水鉄砲で竜に勢いよく水をかけ始めたので、ぼくも周りの人に合わせてペットボトルを使って水をかけました。夢中になって水をかけたので、服がびしょぬれになってしまいました。
まつりが終わり家に帰る時、どうして竜まつりが行われているかを、お父さんに聞いてみると、竜まつりのパンフレットを見せてくれました。
今から二百二十年前の江戸時代に、仁尾でに日照りが続き、困り果てた村人は笠岡村(今の豊中町の笠田)の偉い修行者から、わらで竜を作って、仁尾から四十キロもはなれた黒蔵渕(今の四国中央市)の水をかけて、いのると良いと教えられたそうです。村人は、一斗だる(十八リットル)もの水を、途中で立ち止まらずに仁尾まで運び、水をかけていのると、ねがいがかなって雨がふったそうです。ぼくは、昔の豊中町の人が教えていたことを知って、竜まつりがより身近に感じました。そして、昔の人が必死になって運んで来たことに感心しました。
次の日お父さんと黒蔵渕に行ってみることにしました。まず仁尾から黒蔵渕へ向かいました。観音寺、豊兵、上小から見える川之江の大きなえんとつをすぎ、山の中へ向かいました。どんどんすすんで行くと道が急な坂になり、石が大きくなり、川の流れが急になって行きました。黒蔵渕に近づくと、日の明かりもなくなって来て、ぼくはだんだんこわくなって行きました。昔、水を運んだ村人たちは本当にひっしだったんだと感じました。もしぼくがそれをできるかと考えるととてもむりだと思います。渕をさがして歩いて行くと木の間から水があふれたり、岩の間から水があふれていました。社会科で勉強した「水源の森」でした。水はとてもきれいでびっくりするほどつめたかったです。この水を竜にかけることで、雨をふらせられるかもしれないと思いました。
香川県は昔から雨が少なく苦しんできました。竜まつりに参加して昔の人の大変さをより強く感じることができました。
そして今、ぼくたちが使っている水を、より大切にしていきます。
そしてこの体験をみんなにも話したいです。


