【ざぶん文化賞】ぼくのうみ
ぼくは、うみがだいすきです。ぼくのいえのまえには、うみがあります。ちいさなすなはまで、みどりにかこまれて、とてもきれいなところです。いなかなので、あまりひとがきません。だから、ここは、ぼくのうみなのです。
なつになると、いつも、おにいちゃんとおねえちゃんと、うみであそびます。うみは、かしきりです。どんなにばしゃばしゃしても、おおきなこえではしゃいでも、だれにもおこられません。ぼくが、うみにかおをつけると、きらきらしたものがみえます。それは、さかなでした。ぼくのあしもとに、ちいさいさかなが、ひゅっとおよいできます。ぼくが、てでつかまえようとすると、ひゅっとにげます。ぼくは、いつかぜったいにつかまえたいです。それからぼくは、すなはまで、きれいなほうせきをみつけました。あおやしろやちゃいろのほうせきです。ぼくは、すなはまじゅうをあっちこっちして、いっぱいひろいました。
おかあさんが、
「それは、シーグラスだよ」
と、おしえてくれました。
シーグラスは、われたびんのかけらが、なみやすなでけずられてできるそうです。ぼくは、われたびんは、あぶないとおもいました。あしでふんだら、けがをしてしまうからです。
でも、ぼくのうみには、びんがおちていません。すなはまをよくみると、はしっこにびんかんのやまがあります。ぼくは、なんでかなとおもいました。
おかあさんが、
「いちろうさんが、あつめてくれているよ」
と、いいました。
いちろうさんは、きんじょのおじいさんです。いちろうさんは、みちであうと、いつもこえをかけてくれます。おかしをくれたりします。ぼくは、いちろうさんがだいすきです。いちろうさんは、まいにちあさはやく、いぬのあきちゃんといっしょにさんぽをしています。さんぽをしながら、まいにち、びんとかんをひろっているそうです。
ぼくは、いちろうさんのおかげで、このうみはきれいなんだなあとおもいました。そして、さかなもげんきにおよげるんだとおもいました。ぼくは、いちろうさんは、すごいなあとおもいました。だれもみていなくても、まいにちまいにち、なんねんもずっといいことをしているからです。
ぼくも、いちろうさんみたいに、すごいひとになりたいです。これからは、ぼくも、びんとかんをひろおうとおもいます。
ぼくは、がんばってうみをきれいにします。だって、ここはぼくのうみだからです。


