2019年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  コジマ ナオコ

【ざぶん環境賞】海の脅威

今年のお盆休み、私は両親と友達家族と一緒に静岡県の伊豆に旅行に行きました。私たち家族は毎年、東伊豆の海でシュノーケリングを楽しんでいるのですが、今年は大型の台風が直撃したため、海に入ることができるかどうかわからないという状況でした。出発前母からは「安全第一だから海には入れないかもしれない」と言われたのですが、私は納得できませんでした。どうしても毎年行っている大好きな場所で泳ぎたかったからです。しかし、調べたところその場所はすでに遊泳禁止になっていることが分かりました。そこで私たちは、波の影響を受けにくい西伊豆に行ってみることにしました。そこは湾の中にあるため波も穏やかで、大好きなシュノーケリングを安全に楽しむことができ、沢山の種類の魚を見ることができました。

夕方、海水浴場を後にした私たちは、東伊豆にある宿泊先に行きました。そこは目の前が海で、ベランダからは遠くまで一望できました。海を眺めていると、近くでパトカーや消防車のサイレンが鳴っているのが聞こえてきました。そして、一台のヘリコプターが大きな音をたてて飛んできたのです。最初は、テレビ局が海の状況を中継するために来ているのかと思ったのですが、何度も同じ場所を旋回していたので、徐々におかしいなと感じ始めました。そのヘリコプターが去ると今度は、先ほどよりも大きなヘリコプターがやってきました。低空飛行で海面に近づこうとしているのは見て分かったのですが、あまりに風が強く、なかなか海面に近づくことができないようでした。近づいたり離れたり、何度もチャレンジを繰り返していました。その時、私は連日ニュースで流れていた海での水難事故が頭に浮かびました。もしかしたら、と思い目を凝らしてみると、海面に白いサーフボードの様なものが浮かんでいる様に見えました。しかし、しばらくするとそのヘリコプターもいなくなってしまいました。救助はできたのかと心配していると、次は一隻の大きな船がやってきて先ほどまでヘリコプターが近づこうとしていた辺りに止まりました。この時すでに、最初のヘリコプターが来てからかなりの時間が経っていましたが、その船もまたしばらくした後、去っていきました。私は無事に救助することができたのかが気がかりで仕方がありませんでした。

翌日、母が地元の人から聞いた話では「昨日、船で引き上げられた人がいた」とのことでした。ここで私は、あの時の人が亡くなってしまったことを知りました。

出発前に私は、母から「波が高く危険だ」と言われても「大丈夫だ」と無茶なことを言っていました。しかし今回、この様な事故を目の当たりにして、海は楽しい反面、とても危険な場所なのだということを痛感しました。これからも毎年海には行くと思いますが、決して過信せず、安全を第一に考えて海を楽しみたいと思います。

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