2019年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  原田 維夫

【準ざぶん大賞】水の大切さ

僕は、今年の夏休みに、家族と足尾銅山に行きました。実際の鉱道をトロッコに乗って走行しました。入った途端にひんやりして、涼しく感じました。鉱道の中を見学中、天井から水がたれてきたり、水たまりがあったりして歩きづらかったです。その後に、砂防ダムの近くにある足尾環境学習センターに行き、センターの方に、足尾銅山の歴史について話を伺ってきました。

足尾銅山は、明治初期から、栃木県と群馬県の渡良瀬川周辺で起きた、日本で初めての公害事件で有名です。銅山の開発により、排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの有害物質が周辺に影響をもたらしました。精錬場から出される水が川に流れ込み、下流の土地の田園では、稲が枯れてしまう被害が続出しました。銅を掘る時に地下水も一緒に掘り出されるため、不用な水を川に流します。その水には、有害物質が含まれていました。総距離千二百キロメートルの鉱道を掘ったそうですが、それは東京から博多までの距離になるそうです。あの山一つの中に、それだけの鉱道があるなんて信じられませんでした。

閉山後も、水が湧き出すのはとまらず、現在も、汚染された水が出ています。だから銅山観光の鉱道の中も水たまりが多かったんだと思いました。「絶対に触らないで下さい」と書いてある水も展示されていて未だに汚染された水が湧き出していることにびっくりしました。銅山を埋めるのは現実的に難しいため、水を浄水場でろ過して、きれいにしてから、川に放出しているそうです。ろ過して、堆積した有害物質は、山の上の堆積場に運搬し、管理しているそうです。この作業は、永遠に終わることはないそうです。銅山観光で実際に見て、学習センターで話を伺った事で、よりくわしく知ることができました。

この一連の流れは、福島第一原発事故で、放射線で汚染された汚染水がどんどんたまっていく現状と似ていると思いました。生活を豊かにするために行ってきた行為によって、環境が汚染される状況になってしまいました。東日本大震災が無ければ、そのような状況にはなっていなかったかもしれないけれど、自然災害はどうしようもありません。

東京電力によると、汚染水をためるタンクが二〇二二年の夏頃には、満水になる見通しだということです。核燃料を冷やし続けるための水や雨水、地下水が放射性物質に汚染されていて、汚染水が発生しています。汚染水に含まれている、セシウム、ストロンチリウムなどの放射性物質の大半は、装置で取り除けるが、トリチウムは残ってしまうそうです。足尾銅山で汚染水をろ過している事が、原子炉が廃炉になるまで続く作業と重なって見えました。トリチウムも取り除ける技術が早く開発される事を願っています。

足尾銅山のように永遠に続く作業ではなく、いつか、きれいな水を海に戻せるようになってほしいです。

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