2019年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD

【ざぶん大賞】私とひいおばあちゃん

私には、ひいおばあちゃんがいます。ひいおばあちゃんは九十歳です。私との年の差はなんと七十七歳です。

でも、九十歳とは思えないくらい若くて元気で、毎日、楽しみのゲートボールや畑仕事をしています。一緒に住んでいませんが、近くに住んでいるため、時々泊りに行きます。

今年もついに始まった夏休み。長い夏休みの一番の楽しみもやはりひいおばあちゃんの家に泊まりに行くことです。ひいおばあちゃんの家での夏の楽しみといえば、畑で夏野菜を収穫しその場で新鮮な野菜をガブリと丸ごと食べることです。そして泊りに行くと、私とひいおばあちゃんは必ず一緒にお風呂に入ります。

ひいおばあちゃんの家は飯坂温泉にあるため、時々家のお風呂だけでなく飯坂温泉の共同浴場に行ったりもしています。大きなお風呂には、あふれるほどのお湯がはいっていて、私とひいおばあちゃんは、一緒にざぶーん!と湯につかります。その瞬間はなんとも言えない至福で癒しの時間となるのです。

それから、私たちの長湯が始まります。お風呂に入りながら私たちはいつもたくさん色々な話をします。私の学校での出来事や友達の話はもちろん、ひいおばあちゃんのデイサービスでの出来事も話したります。私がバイキング給食の話をしたら、

「なんだいそれ?ばあちゃんの子供の頃はなかったなあ」

言い、興味津々に話を聞いてきます。

ひいおばあちゃんの子供の頃の話や若い頃の話も聞きます。子供の頃はお手玉や輪投げをして遊んでいたこと。若い頃は卓球をやっていたことなど、おもしろい話がどんどん出てきて話しているうちに私たちは大笑いに。

「大きな声で笑うのも健康にいいんだぞぃ」

と、また大笑いします。

そして、長湯をした最後は、二人で背中を流し合います。ひいおばあちゃんの背中を小さい頃から見ていると、最近はだんだん丸くなり、腰がまがってきたように思います。

その変わりゆく背中を見て、ひいおばあちゃんは若い頃働き者だったんだなぁ、と思いながらゆっくりとお湯をかけると、

「あぁ。うんと気持ちいいな」

と、言ってくれます。

私もひいおばあちゃんの日頃の疲れがとれるように優しく洗い流します。そして、私の背中を流してくれる時は、

「ばあちゃんまだまだ長生きして、つーちゃんの花嫁姿を見るまでは元気でいるよ」

と言います。

「それ、いつも、聞いてるよ」

と返すと、

「ばあちゃんの口癖なんだあ」と言って、また笑います。

私とひいおばあちゃんを強い絆でつないでくれるお風呂の時間が、私にはとても大切な時間なのです。

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