2020年度受賞作品,  ARTIST,  AWARD,  百鬼丸

【環境大臣賞】海ガメのトートバッグ

七月一日にスーパーの袋が有料化になった。スーパーに母と買い物に行ったとき、私は母にたずねた。

「何でスーパーの袋にお金とられんねん。」

と。母は、

「気になるんやったら調べてみなさい。」

と言った。さっそく帰りの車でスマホをひらき、

「オッケーグーグル、どうしてスーパーの袋が有料化になったの。」

と聞いた。すると、

「まず、レジ袋が有料化となる理由としては、海洋プラスチックゴミ問題、地球温暖化などの解決に向けた第一歩であること。」

と無機質な声が教えてくれた。さらに、海洋プラスチックゴミ問題についても調べてみた。すると、海ガメの画像が目に飛び込んできた。その海ガメは口にビニールゴミをくわえて泳いでいる画像だった。私は思わず、

「え、やば。」

とつぶやいた。気になって他の画像も見てみた。私は衝撃を受けた。網にからまっている海ガメやゴミだらけの中を泳いでいる海ガメ、鼻にストローが突き刺さり、血を流している海メなど信じられない画像がたくさんあった。なるほど、スーパーの袋を有料化にすることでこういったプラスチックゴミを減らそうという取組なんだなと私は納得できた。

調べてみて一番驚いたのは、「一週間でクレジットカード一枚分のマイクロプラスチックを体内に取り込んでいる」という調査結果が出ていたことだ。マイクロプラスチックとはプラスチックのゴミなどが劣化し、壊れてできる直径五ミリ以下のもののこと。これが私たちの体内に溶け込んでいるなんて考えたら恐ろし過ぎる。なぜプラスチックが体内に溶け込んでいるのか。その調査結果の続きに「東京湾のカタクチイワシの内臓からみつかる」と書かれていた。つまり、それを食べた人間の体内にプラスチックが溶け込むというわけだ。これはほんの一例にすぎない。私たち人間が何気なく捨てたプラスチックゴミにより海洋生物の命がおかされようとしている事実に、人間の軽率な行動への怒りさえ覚えた。美しい海を汚しているのは他でもない人間だ。その犠牲者が海の生き物たちである。そして今、そのしっぺ返しが人間におそいかかっている。人間が捨てたプラスチックゴミがそのまま人間に返ってきているなんてこんなバカな話はない。よく母が「悪いことをしたら全部自分に返ってくるよ」と言うが、全くその通りだ。

私はもう一度美しい海をとり戻したい。海の生き物たちのために、私たち人間のために。私は母に海ガメの絵がプリントされたトートバッグを買ってもらった。もちろん買い物のときのマイバッグだ。美しい水を守ることが、全ての命を守ることにつながると信じて、自分にできることから一歩踏み出したい。

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